悩みは溜め込まない

人によって器用だったり不器用だったりするものです。器用であるほうが優れているわけではありません。不器用だからダメなわけでもありません。私たちはそれぞれ自分の価値観で生きています。答えは自分しかわからないものです。

私たちがそれぞれ持つ「心」は、さまざまことによって影響を受けます。キレイな風景で心が癒されたり、美しい音楽で心が癒されたり、仕事で疲れたり、対人関係で疲れたり、さまざまです。私たちは日々さまざまなことを見て、さまざまなことを思います。さまざまなことを考えます。時には納得できたり、時には不可解であったり、時には不愉快であったりするのです。日々さまざまな刺激が心に飛び込んできます。それぞれがその刺激に対してさまざまな反応を起こし、さまざまなことを考え、うまく処理しようとしています。

ですが、その「処理」がうまくいかなかった場合、私たちの心には「しこり」が残ります。時には「傷」になります。それらはストレスとして感じられることになります。それが蓄積してしまうと、身体にまで悪影響を及ぼし始めます。「ストレス」は目には見えません。誰かが教えてくれることもありません。それは自分にしか気がつけないことです。自分で気づいて、自分で処理するものです。人によってはもしかすると自分がストレスを抱えていることに気がつけない場合もあるかもしれません。身体に影響が出てきた時はすでに深刻な状態になっているかもしれません。

生きている限りさまざまなストレスがあります。それらは避けることができません。甘んじて受け入れるしかないのです。それらを私たちは上手に処理していく必要があります。ポイントは、「溜め込まない」ということです。ストレスを溜め込んでも、いいことはなにもありません。我慢することは大切です。人にはどうしても譲歩しなければいけないこともあります。そのようなことに対して、私たちは折り合いをつけながら生きていかなければいけないのです。ただ、我慢することとストレスを溜め込むことは違います。ストレスをうちに秘めたままでは、心が健全な状態を保てないのです。

自分なりのストレス発散方法を持っている必要があります。「これをやっていれば自分は幸せだ」ということ、「これさえあれば何もいらない」ということが、私たちには必要なのです。それらの手段をうまく用いることで、私たちは日々健全に過ごすことができます。ストレスになるようなことを回避することには限界があります。ですから上手に受け流すことを知る必要があります。それが「生きていくコツ」でもあります。世の中、ストレスだらけです。人によって心地いいことが違うのですから、それは当たり前といえば当たり前です。

自分なりの方法論で、自分のストレスを発散することがセルフコントロールです。自分だけが知っている、自分を健全に保つ方法を見つけましょう。毎回何かに悩んだときにカウンセリングに頼るのもいいのですが、ずっとそのままではいられないということも心のどこかではわかっているはずです。さまざまなことに対応できる「自分になる」こと、それが一番いいのです。どうしても受け止められないこと、辛いこともあります。ですが、そのようなことも全て受け流すことができるようになる「タフさ」が、私たちには必要なのです。

↑ PAGE TOP